Day13 : これをやってみたかった
Day13。
ずっといつかはやってみたいと思っていたことがある。平日の午前中に美術館に行くこと。美術に造詣が深いわけではないけど、アートとは本来それぞれ見た人が「何かすごい」と感じればそれでOKだと思う。
今日は上野の東京都美術館に「ゴッホとゴーギャン展」を見に行く。これなら学生時代に美術や美術史で見たことがあるし、ゴーギャンのタヒチの女シリーズのタッチは個人的に好きなテイストだ。
朝10時に上野駅に到着。仕事でお客さんのところに訪問する時に何度も来た駅なので、いつものMacBook(13インチ)がずっしり入ったバックを持っていないのが、なんとも軽くて気持ちがいい。しかも今日はとても天気が良くて快晴の秋晴れが広がっている。
ついつい癖でお客さん側の出口に出てしまったので、公園口に行き、公園の中を歩いて美術館に向かう。平日なのにちらほら観光客が目立つ。耳をすますと日本語ではないのでおそらく海外からが多いらしい。途中花壇にキレイな花と蝶々を見つけたのでパチリ。
ゴッホとゴーギャン展は平日の午前中の割には人が多く入っている。Over 50'sの上品な奥様的な方が多い。みんな解説が流れるヘッドセットを装着して熱心に絵を見ている。世の勝ち組奥様方はみなさんこんなに優雅な平日を過ごしているのだろうか。ステキだ。
ゴッホの代表作といえば「ひまわり」。ゴーギャンの代表作は「タヒチの女」。ゴッホとゴーギャンは同時代を生きた画家で、一時期は一緒に住んでいたらしい。なので、お互いの絵の中にそれぞれの特徴が出ている、と解説には書いてあった。
ゴッホの絵はたくさんの絵の具が立体的に重ねられていて、絵の具の厚さで大きなカゴの網目のような質感がある。色は細い線を筆で叩くように乗せられていて、色はパステル系の薄いカラフルな色が陰影などを出すために使われている。影や光を黒や白ではなくて独特な組み合わせの色を使っているのが特徴なんだろうな。
ゴーギャンはひとつひとつの色は原色に近くて強め。濃淡はなくて強い色が平らに塗られていて実写風景というよりは回想風景な感じがする。
私のようなド素人の言葉で総括を述べるのもおこがましいが、
ゴッホ → 色調が淡めの3D
ゴーギャン → 色調が濃いめの2D
といったところだろうか。美術に詳しい人が聞いたら怒りそう。
絵画鑑賞をした後は、丸の内で働く友人とランチの約束。ビジネスコンサルティングの会社に勤める友人はランチタイムは比較的フレキシブルに取れるらしいので1時間半ほどランチを食べながらおしゃべりをして私の退職を報告。私が平日に丸の内までランチに来ると言った時点で何かあったな、とは思っていたらしく、私の場合には「妊娠」「離婚」「転職」のどれかだと目星はつけていたらしい。さすがコンサルタントは冷静さを崩さない。
友人と別れた後は丸の内エリアをふらふらウィンドウショッピング。今まではお店で見るとすぐに欲しくなって服やら靴やらを買ってしまっていたが、体重が増えたことで、今のこのオーバーウェイトの体型に合う服を買ってしまったら今後もう絶対に痩せない気がして、洋服を買おうという意欲が起きない。
1時間ほど丸の内をぶらりとしたところで、夕飯の支度もあるので家路につく。今日の夕食は肉じゃがに挑戦する。
味はOKだが、失敗ポイントが2つ。
1)しらたきを切らなければいけなかった (ラーメン状態)
2)火が通るか心配だったのでジャガイモを小さく切りすぎた (グズグズな状態)
次は反省点を生かして作ろう。
Day12 : My best 味噌汁
Day12。
今日は自動車学校が休校日。朝から雨なので家の中で片付けをしたり料理をしたりする。
会社を退職する際に時間がなかったので、あまり要る/要らないを精査せずに自分の身の回りの文房具やら何やら個人的なものを持って帰ってきた。ほとんどは文房具や本で、その他ハンドクリームやリップクリームなどの小物類。そして一番面倒なのが出張で行った各国のコイン類だ。
USドル、ユーロ、ポンド、シンガポールドル、香港ドル、韓国ウォンが通貨ごとに封筒などに小分けされている。きっと小銭がさっと数えられないので紙幣ばかりで支払いをした結果、小銭が大量に残ったと思われる。今になって機内で回ってくるユニセフの募金に提供しておけばよかったと反省する。そして今後は極力クレジットカードで支払いをしようと思う。
思い返せば国内外たくさん出張をした。昨年は2ヶ月に1度のペースで海外に行っていた。2年くらい前に新調したスーツケースも今は渋い感じに傷だらけになっている。
結局行き場のないコイン類は小分けされた袋ごと大きな袋にまとめる。
ランチはパスタを茹でてたらこソースと絡める。自分で海苔を大量に追加投入する。これまではパスタを茹でることですら面倒くさくてやらなかったのだから、自分の成長を自分で褒めたい。
職場では3時間おきくらいにはビルの1Fにあるコンビニで甘いものやスナックを買って中毒のように食べていたので(身体が明らかに欲していた)、自分のこれまでの食生活を考えるとこの自炊生活はかなりロハスだ。なにせ退職以来コンビニ飯を食べていない。当時の自分と比べるともう仙人のレベル。
午後は、前々職で一緒だったブラジル人エンジニアのマルリちゃんから転職のために日本語で履歴書と職務経歴書を書いたから、日本語表現をチェックしてほしいと相談メッセージが入る。その場でファイルをもらってレビューしてみる。
ん〜、もしかしたら日本語で書くのは今回が初めてなのかしらね。前々職の職場は全部英語で大丈夫だったもんね。ちょっと大幅な赤入れが必要な感じになっているので、1日時間をもらうことにする。私もそろそろ自分の履歴書を書かないとな、と思いながらマルリちゃんの履歴書・職務経歴書を修正する。
とはいえ見始めるとつい悪いクセが出てしまい、人の履歴書だけどどうしても脚色というか、もっといい感じに書きたくなってしまう。特に私はマルリちゃんのいいところをよーく知っているので「もっとそこアピールしていこうよ!」と思ってしまう。
結局、マルリちゃんの元ファイルとは別に新しいファイルを起こして、私バージョンのマルリちゃん就活ドキュメントセットを作成してしまった。マルリちゃん、理解できるかな?自分の言葉で話せるかな?これは直接フォローアップに行かないといけないかも。それにしても人のものだと履歴書はスラスラ書ける。
マルリちゃんの履歴書を作り終わり、夕食の準備を始める。今日のメニューは、ひじきの煮物、人参とイカのサラダ、ご飯に味噌汁。
もちろん旦那さんはこれじゃ足りないので、仕事帰りに食べたいお惣菜を買ってきてもらう。今日の旦那さんのチョイスはデミグラスハンバーグだった。
そして今日の味噌汁の具は玉ねぎとジャガイモ。これが今までに作った中で一番美味しいコンビネーション。甘い玉ねぎとホクホクしたジャガイモがベストマッチ。思わず「おいしいー!」と声に出てしまったくらい自分史上最高に美味しい味噌汁。
これで切り干し大根の煮物とひじきの煮物という家庭料理の2大おかずをマスター。次は肉じゃがあたりかな。
Day11 : 両親のこない日曜日
Day11は当初私の両親が東京に遊びに来る予定だったが、父がぎっくり腰になったとのことでキャンセル。
こんなに本気出して家中を掃除したことは引っ越してきてから一度もないぞ。まあ結果的におうちがキレイになったからいいのだけれど。普段の我々には違和感があるほどのキレイなおうちで夫婦ふたりでポツンとする。
さっそく旦那さんはお茶菓子に出そうと思っていたケーキやおまんじゅうに手をつける。まあ好きに食べなよ、4人分もあるんだから。
旦那さんがちょっと仕事してくるというので、私もカカトがすり減ってしまった靴を修理に出かける。せっかくなのでちょっとウインドウショッピングでもしたくなったので足を伸ばして有楽町へ。この辺はルミネ、丸井、プランタン、マロニエゲート、Loft、無印良品等、歩いていろいろ行けるので好きなスポット。まずは靴を修理に預けてウインドウショッピングに出かける。
さすがに日曜なので人出は多め。2-3時間歩き回ってショッピング終了。
旦那さんからちょうどいいタイミングで「夕飯どうしようか?」という電話が入ったので、新大久保にサムギョプサルを食べに行くことにする。もともと母の希望で今日は新大久保に行く予定だったが、それもあって日曜の夜は韓国料理を食べに行くという脳になっていたので、特に他に食べたいものも思い当たらなかったのでここだけは予定どおり新大久保に行く。
新大久保は日本とは思えない感じの場所。韓国の明洞とかタイのバンコクみたいな雰囲気。旦那さんがネットで「人気らしいよ」と見つけてきた韓国家庭料理のトマトというお店に行く。だいたい旦那さんがネットで探してくるところはハズレが多いが私も当てがあるわけでもないのでそのチョイスに従う。
早速テーブルについて注文をする。まずはサムギョプサルの食べ放題を2人前を注文する。様子を見て一品料理を頼むことにする。
韓国料理の店員さんは大変だと思う。普通のお店はテーブルに提供された時点で店員さんの仕事は大方終了だが、韓国料理はサムギョプサルみたいな石板の上で焼く料理や鍋など、テーブルの上で調理をするものが多いから、店員さんは絶えずテーブルの間を歩き回って焼き具合や火の通り具合をチェックしないといけない。
無事豚肉が焼けたところで店員さんが全部の肉を食べやすい大きさにハサミでチョキチョキ切ってくれるので、レタスやエゴマの葉っぱに薬味やキムチなどと一緒に豚肉を巻いて食べる。あまりいっぺんに口にいれると息ができなくなるので注意しないといけない。ワンラウンド目はすぐになくなってしまったのですぐに追加をオーダー。メニューで一人前と食べ放題の値段を比べるとそれぞれ2人前食べれば”元がとれる”という計算になる。結局4ラウンドしたので我々夫婦の完全勝利だ。たくさん食べるパートナーがいると食べ放題の場面でアドバンテージが出てくる。
ずっとサムギョプサルも飽きるので、サイドでチヂミをオーダーする。ピザみたいにハーフ&ハーフ(バンジョンというらしい)もできるとのことなのでネギチヂミと海鮮チヂミのバンジョンにする。
ああ、よく食べた。
かなりお腹がパンパンだったので腹ごなしに歩けるところまで歩くことにする。途中元職場のオフィスの前を通りかかったので、ああいつもここでランチしたな、とか毎朝このローソンでコーヒー買ったな、とか懐かしく思う。そんな昔の話でもないんだけど、毎日歩いていた道を急に歩かなくなったので少し寂しい。
足も疲れてきたところでちょうど目の前に都電の駅が見えてきたので、ここから路面電車に乗ることにする。夜の8時近くだったので中はガラガラで広々と座る。途中混んできたので詰めて座ると、ちょうど腰の曲がった杖をついた白髪のおばあさんがヨロヨロ乗ってきたので席を譲る。旦那さんのサイズが大きめなので、旦那さんが立つと私とおばあさん2つ分のスペースが出来た。
おばあさんと並んで座ると、おばあさんはフツーに話しかけてくる。"話しかける”というよりも、”話を続けている”という感じが近い。「毎日このへんで8時くらいまで遊んでね、帰りにはすぐタクシー乗っちゃうんだけど、最近は電車に乗るようにしてるのよ」と言う。みたところ70歳は確実に超えている感じだけど、毎日8時まで遊び歩くとはなかなかアクティブじゃないか。「でもね最近足が悪くなっちゃって、荷物が重い時はタクシー乗るわね。」とも。そうね、そうね、安全第一。無理はしないほうがいいですもんね、と返す。
そのあとひとしきり持病の話を聞いたあと、降車駅についたらしく「それじゃあ、おやすみなさい」と去っていく。この自由な感じ、シニアライフもなかなか楽しそうだなと思う。
我々も目的駅で降車し、家路につく。
まだまだサムギョプサルが胃の中に重い。
Day10 : オフ
Day10は完全なオフ日になった。
朝イチで自動車学校に行ってキャンセル待ちで乗車しようとしたが、受付で「土日はほとんどでないですね」と言われる。学生や社会人で週末は大混雑するらしい。なので今日は自動車学校はお休みにする。
健康とダイエットのため、体育館のトレーニングルームにエクササイズに出かける。先週初めて利用した際になかなかよかったので2週連続。今後続けられるなら是非続けたいと思う。
まずはトレーニングルーム入口にある体重計で計測。1kg増えているではないか。どういうことか。まぁ、まだ始めたばかりなので細かいことには一喜一憂しないことにする。
トレッドミルで20分歩いて、エアロバイクを10分こいで、今回は初めてのレッグ・ベンチプレスに挑戦。脚の力だけで負荷を上げるパワー系マシン。本来筋力アップのトレーニングが目的できている人はもっと重い負荷をかけてやるのかもしれないが、私は55kgが限界。太ももがピリピリしてきたところで終了。無理はしない。
その後、またトレッドミルを20分歩いて終了。結構な汗をかく。
ランチを帰り道の大戸屋で食べて(一応ヘルシー志向のつもり)、帰宅。身体はエクササイズで疲れているし、お腹はいっぱいだし、で、結局帰宅して昼寝。これはダイエットには良くないサイクル。どちらかというと太るサイクルじゃないか。
たっぷり昼寝をした後食材を買いにスーパーに出かける。少し遠くのお得な大型スーパーまで車で出かけるが、来週から実車教習が始まることもあり、旦那さんの運転の足元が気になって仕方ない。運転席に乗り出して足元を観察する。旦那さんもこれは初心者のお手本にならなければいけない、と思ったのか、いつもよりも一旦停止が多い気がする。
今日の夕飯はカルボナーラ。親友のイタリア人から留学時代に教えてもらった本場の作り方で作る。材料はスパゲッティーの麺以外には卵、にんにく、玉ねぎ、ベーコン、パルメザンチーズ、塩、胡椒だけ。クリームとかは使わない。
あらかじめオリーブオイルで、にんにく、玉ねぎ、ベーコンを炒めておく。スパゲッティの麺が茹で上がったらお湯を捨てて、その麺を茹でたばかりで熱々のお鍋に湯を切って戻す。その鍋の中に別に炒めておいたにんにく、玉ねぎ、ベーコンを入れ、そこに生卵を3つ投入。さらにパルメザンチーズと塩・胡椒を加えて全部が混ざるように混ぜる。鍋と麺の余熱で卵に火をいれる、という調理方法。麺をゆであげてから全部の材料をいれて混ぜるところまでは時間との勝負になる。パルメザンチーズと黒胡椒は多めの方が断然おいしくなる。
夕食後は撮り貯めしていた海外ドラマを一気に見る。今夫婦ではまっているのは「ハウスオブカード」。ケビン・スペーシー主演のサスペンスドラマ。主人公のケビン・スペーシーが腹黒すぎて怖くて面白い。
ゆるく充実した休日だった。
Day9 : 一気に受講
Day9。
今日は朝イチから午前中3コマと午後1コマの学科授業が受けられる。
1段階で定められた10コマのうちの4コマが受けられるのでかなりのスピードアップだ。
午前中1コマ目はまた新しい講師の先生が登場。
顔は鳥越俊太郎に激似でダンディな感じだが、立ち姿勢が前かがみでおばちゃんぽく、話し方がフェミニンな感じなので、ちょっとおかまちゃんぽい鳥越慎太郎、みたいな雰囲気だ。
きっと老眼が激しいのであろう、何度も教材の本をぐいーんと遠ざけて垂れ目な目をさらに細くしてピントを合わせている。話すスピードは普通だが、教材の本や映像を見せるためのモニター操作、画像をプロジェクターで見せる時など、ちょいちょいピント合わせに時間がかかるため、結局最後はチャイムが鳴って打ち切り。こっちまで目が疲れた気分になる。
2コマ目の講師は先日のノリノリ昭和先生だ。
昭和先生は前に座っている生徒から順番にあてて質問をしていくスタイルで授業を進める。平成サトリ世代は指されて答えがわからなくても、わからない、とも何とも反応しない。むしろ「私に聞いてるんですか?」くらいのシカトを決め込む。
昭和先生はこういうことは許せない。シカトを決め込んだ生徒をそまままスルーはしない。「あなたよー。あなたに話しているのよー。」と目の前で手を振る。するとシカッティングを決めていたサトリちゃんは「え!わたしー?」と急にオロオロしだす。そして、素直に「わかりません」と言えばいいのにそこから考える仕草を見せる。昭和先生は明らかにイライラしている。結局、少し緊張が走ったところで「わからないならわからないと言ってくださいね」と先生が諭して授業は進み、サトリによるタイムロスはあったものの、昭和先生の手腕でちゃんと時間内に1章分の授業は収まった。さすが。
3コマ目は1コマ目と同じ鳥越先生。
やっぱりだいぶ目が疲れた感じになって終了。
家に帰ってランチを済ませてまた学校へ。この自転車での3分の道もだいぶ慣れた。
午後の4コマ目は本日再登場の昭和先生。
授業のトピックは"車両の種類"について。「普通車両ってなんでしょう?」「軽車両って何を指す?」みたいな質問をして、テンポよく昭和先生が指名していく。今回はシカッティング・サトリちゃんみたいな子がいないのでちょっとホッとする。
質問は「大型特殊自動車にはどんなもの?」に。
昭和先生は一番前の生徒から順番に聞いていく。「思いつくものを言ってごらん」と。
1列目の男性が「ブルドーザー」、2列目の男性が「ショベルカー」と回答。なるほど働く車シリーズが該当するのね、と理解する。そして3番目の男性が「除雪車」と回答。ここで終わりかと思いきや、「あとひとつ、何か出ないかなー?」と4列目に座っていた私にも回答権が回ってきた。おっと、これは3人が終了の頃合いと思っていたから準備してなかったよ、大きくて特殊な自動車ね、んー、ほとんどめぼしいものは出ちゃったか...と頭をフル回転させて回答をひねり出す。大きくて特殊な車...、そうだ!
「戦車。」
昭和先生は「ひょー!」みたいな顔をして派手に驚いて一言、「いやー、教習所授業で講師をしていてその回答が出てきたのは初めてだよー。」。
どうやら珍回答だが正解らしいので良かった。
午後の授業はこれで終了なので、後3コマ分はキャンセル待ちで乗車を狙うが残念ながら今日も順番は回ってこなかった。
夜は元職場の同僚と飲みに出かける。静岡おでんのお店でおでんやはんぺんフライ、桜海老などを食べる。地元の静岡ではおでんが一本40-50円ということを考えるとやはり東京は高いがそれでも食べたくなる。久しぶりの静岡おでんで美味しかった。もっと食べれるところが増えればいいのにと思う。
2件目はインド料理屋へ。ハイネケンを飲みながらチーズナンやサラダを食べる。職場は相変わらずいろいろな変革期で大変らしい。みんながいつも通り落ち着いて仕事ができるようになることを心から願う。長く一緒に仕事をしてきた人たちとは話が尽きない。本当にいい人たちに恵まれている。
久しぶりに12時を回る帰宅になってしまった。
Day8 : 行ったり来たり
Day8は自動車学校と自宅を行ったり来たり。
自動車学校のカリキュラムは第一段階で学科授業10コマと技能教習(乗車)を12時間やらなければいけない。学科は毎日いろいろなコマがランダムに開講されているので、自分で行ける時間を選んでそこを狙って学校に行く。
実際に車に乗る技能教習は予約制で、予約した時間以外に当日キャンセルがでた場合に乗車できる、"キャンセル待ち"という乗り方がある。受付でキャンセル待ちリストに名前を記入しておき、毎時キャンセルがでたら(用事ができたり、受付時間に間に合わなかったりするのだろう)そのコマに入って技能教習が受けられる、という仕組みだ。毎時間技能教習開始10分前にキャンセル待ちで乗れる人がリストから呼ばれるので、そこで待ち構えている必要がある。
キャンセル待ちは当日、一時間ごとの技能教習開始の10分前にならないとアナウンスされないので、その時間に受付で待ち構える。ダメならまた1時間待つor運良く学科で受けられるものがあれば受講する。
今日受けられる学科授業は16:00-17:00の1コマだけなので、それ以外の時間をキャンセル待ちで技能教習を狙う。午前中は自動車学校内で教材などを読んで時間を潰したが、結局キャンセル待ちで自分の番までは回ってこなかった。
昼休憩の時間には家に帰ってランチをとる。午後はどうしようかな、と考え、ずっと自動車学校にいるのも飽きたので、自宅で家事や料理をしながら1時間ごとに自動車学校に行ってキャンセル待ちがでたかどうかチェックすることにする。これができるのは自宅から自動車学校までの距離が自転車で3分という地の利のおかげ。途中、小さな坂の上り下りがあるのでそこそこ運動にもなる。
午後1コマ目の技能教習キャンセル待ちをチェックしに行き落選。その足で夕飯の買い物をしにスーパーへ。途中自転車屋さんで空気を入れ、ちょっと曲がっているカゴを直してもらう。スーパーで食材を買い込み自宅。するともう、次のキャンセル待ちアナウンスの時間が迫るので再び自転車を飛ばして自動車学校へ。
午後2コマ目もまだ順番が回ってこないので落選。また自宅へ自転車を飛ばし、料理の下ごしらえをする。今日のメニューは牛肉とごぼうのしぐれ煮なので、ごぼうを洗ってささがき切りにしてアク抜きをして酢水にさらす。ここでタイムアップで再び自動車学校へ。
午後3コマ目も落選。仕方なくまた自宅へ帰る。じゃあもう一品下ごしらえするか、と思ったところで実家の母から電話が入る。これは話が長くなる予感がするので料理はストップする。40分くらいで電話が終わりまた自動車学校に行こうかと思ったところで、元職場の同僚から電話が鳴る。ちょっと時間がギリギリでドキドキしたが仕事がデキる同僚は、話を要点だけまとめて的確に話してくれるので無駄な時間を取られない。さすがだ。結局何を言いたかったのか40分話してもわからなかった母とは思考回路が違う。
午後4コマ目は学科授業。
また新キャラ講師の先生が出てきた。ノリが昭和なのか教壇と生徒との温度差が激しい。私のように学校教育や社会人としての仕事は昭和世代から教えられ、後輩はみんな平成のサトリ世代という”昭和・平成狭間世代”としては、ひとりでテンションが高い昭和先生と表情ひとつ変えず冷ややかに無反応な平成サトリ世代の間の心地悪い沈黙が耐えられない。
昭和先生がモニターに映った信号機をさして、「じゃあ、聞いてみようかなー?万が一ないとは思いますが、いやいや、わかりませんねー。これが何かわからない人、手を上げてー!」とドヤ顔で言う。
「(信号機だよ、バーカ。)」と言わんばかりの冷たい沈黙に教室は包まれる。
ボケてるんだよ、先生は。クスッとしてあげてよ。と思うのはやっぱり昭和生まれだからだろう。声を出して笑ってはあげられないが、無音で精一杯ニコッとしてみる。
全然心の折れない昭和先生は、そのあとも自分の中ではテッパンであろうボケをちょこちょこ放り込んでくる。強い人だ。
学科授業が終わり、受付に降りたところでなんとここでキャンセル待ちの順番が回ってきた。とはいえ外はもう暗く、初めての乗車が暗い中なのはなんとなく怖いので、明日以降に受けることにし、最後にきてキャンセル待ちをキャンセルすることに。なんて1日だ。
夜は早めに帰ってきた旦那さんのジョギングについていく。旦那さんは2kmのランニングコースを5周し、私はゆるゆる2周ウォーキングする。緑が多いランニングコースには野良ねこがたくさんいて、そこらじゅうでガサゴソしたり、人間にはおかまいなしで道を横切ったりする。鳴きまねをすると茂みから出てくることがあるので、ニャーニャー言いながらウォーキングをする。知らない人から見ると頭がおかしい人なので、周りに人がいないことを確認しながら鳴く。
夕食は牛肉とごぼうのしぐれ煮とカレー(無印のレトルト)と味噌汁。疲れていて写真に撮るのを忘れていた。
なんだか良い感じに疲れた。
Day7: ちょうど1週間
Day 7。今日で有給休暇を取得し始めてからちょうど一週間経過。
今日は午後から自動車教習学校なので午前中に家のことや料理の準備を済ませる。
「週末の両親来訪に備えてソファのカバーを洗っておいて」との指示があったので、
朝から大物を洗濯。カバーを外すためにソファーを動かすとホコリがたくさん。まずはこっちが気になって仕方ないので掃除機をかける。もう一つのソファーも動かすとホコリが舞う。こっちも合わせて掃除機をかける。でもソファーを動かすたびにソファーでホコリを運んでいる。なに効率の悪いことやってるんだ。なんとかカバーを外して洗濯機に放り込んで、食材を買いにスーパーへ。
開店間もない平日朝10時のスーパーはかなりワンダーランドな空間。パートのおばちゃんは売り場で3人くらい集まってシフトの調整をしているし、レジは1つを除いて稼働していない。何より驚いたのは10人くらいの保育園児?もしくは幼稚園児が先生を先頭に2列に並んでお買い物(の練習?)をしている。最近のキッズはこういうOJTで社会性を教えられるのか。なんとも実践的で感心する。
一通り食材を買って急いで家に帰る。旦那さんから「また切り干し大根の煮物が食べたい」とのリクエスト。難しいヤツを指定してくるなと内心は思うが仕方ない。なにせ乾物を戻したり切ったりが大変。いきなり油揚げを買うのを忘れてきたが、冷蔵庫にあったちくわで代用。
ランチをサクッと済ませて午後は自動車学校へ。
今日はオリエンテーション以来初めての学科授業3コマとドライブシュミレーターによる研修。
久しぶりに「授業」を受けるのが新鮮でいい。1コマきっちり50分なのだが、講師の先生によって授業の運営スキルにバラつきがあると感じる。
1コマ目は若めの女性の講師の方だったが、明らかに訛っていてイントネーションがちょいちょいおかしい。とても話し方がゆっくりなので、ついていけなくなることはないが、眠気を誘う上に「これで50分以内にこの章は終わるのか?」と懸念が頭をよぎる。懸念は的中して途中で終業のチャイムが鳴る。さあどうするのか、休み時間まで突入するのか?と見ていると、
「はい、時間がきましたので、残りは各自勉強しておいてください。お疲れさまでした。」
ええー!強制終了?そんなの許されるの!ここで一気に目がさめる。
2コマ目は中堅っぽい風貌の男性講師の先生。ナイツのボケの方によく似ていて紺のジャケットが似合う安心感があるタイプ。ナイツ先生はとてもテンポよく授業をすすめる。口癖は「○○○ですよー、ということを言ってるんですね。」冗長的に書かれている教本中の表現を要点だけを絞って言ってくれるので分かりやすい。そして素晴らしいことにテンポよく授業を進めたナイツ先生は残り7分を残して1章分の講義を終了。残りの時間で教本の章末にある練習問題から生徒がよく引っかかるパターンを解説。なんと素晴らしいタイムマネージメントなんだ。
3コマ目は、1コマ目の強制終了先生。やはり今回もおしりはバッサリ強制終了で終わった。
ここで、受付の人から”お知らせメモ”と書かれた紙を渡される。「運転適正診断の件でいくつか質問があります。本日の受講が終わりましたら受付にお声がけください」とある。取り急ぎは授業を済ませて帰りに寄ることにする。
学科授業の後はドライブシュミレーターで実践で車に乗って実技教習を始める前の準備運動的なレクチャー。ゲーセンのレーシングマシンみたいなシュミレーターで車の各パーツの名前や機能を学ぶ。
アクセルとブレーキは両方とも右足で踏むのか。それぞれ右足、左足だと思っていた。
シュミレーターはバタバタしている間に終わってしまったので、次は実際の車に乗ると思うと少し不安になってきた。きっと全然感覚が違うんだろうな。
今日の受講分を終えたところで、”お知らせメモ”に従って受付に申し出る。どうやらオリエンテーションでやった運転適正判断テストで、「難あり」判定が出たらしい。おそらく、何かを質問したかったわけではなく学校側が「難ありはこいつか」ということを事前に特定しておきたかったと思われる。ちらっと顔を見られて、「今後は実際の車で走るんで、自分の性質を客観的に理解した上で進めていきましょうね」と言い渡される。
ここまでで本日の自動車学校は終了。帰宅する。
本日の夕食は旦那さんリクエストの切り干し大根、スパニッシュオムレツ、ご飯、味噌汁。
スパニッシュオムレツは火が強すぎたのか、表面がフライパンにくっついてしまい、残念な仕上がりに。
明日も自動車学校Day。できることならナイツ先生がいい。