転職するまでの3ヶ月にやりたい10のこと

有給休暇の3ヶ月〜転職するまで、やりたいことをいくつ達成できるかチャレンジ・記録するブログです。

Day34 : ヤンキーと私

Day34。

 

今日はついに仮免試験。午前中と午後の間の休憩時間、普通の教習がない時間に教習所内のコースを使って行う。

 

指定の集合場所の教室に一番乗りで着いて待っていると、見るからに”ヤンキー”という感じの若い女の子がひとり入ってきた。赤茶けた髪にグレーのパーカー、黒のダボっとした部屋着みたいなパンツにアディダスのスニーカー。どこから見ても"THE ヤンキー"。

 

しばらくすると担当教官が入ってくる。「今日の仮免試験はお2人だけです。最高のコンディションですね。」という。え、そうなんですか?というリアクションをすると、ヤンキー少女は聞こえてないのか興味がないのか全く反応なし。これはモノホン・ヤンキーだ。

 

教官から仮免試験の流れについて説明を聞く。1台の車に教官と我々試験を受ける者2人が乗って運転を交代して試験を行う。コースは都度、Aを曲がってくださいとか、直線で35キロ出してください、と教官が隣で指示するので覚えなくても良いとのこと。

 

一通りの説明が終わり、コースに降りて試験用に使う車を待つ。シ〜ンとしてるのも不自然なので、「私、急ブレーキとか踏むかもしれないので、気をつけて構えててくださいね、笑」と話しかけてみる。ヤンキーちゃんは「あ、はい」みたいな感じであごをちょっと前に出しただけ。期待通りの反応だわ。

 

試験教官の先生が車を用意して迎えに来る。コース上に車は1台のみ。左右前後、確認を怠ったとしても絶対に他の車やバイクが出てくる、なんてことは100%ない環境。なんと恵まれたコンディションなんでしょ。試験開始地点まで先生が運転してスタートポールに停止したところで、運転手を交代して仮免試験スタート。まずはマニュアルのヤンキーちゃんから。内心、ヤンキーちゃんマニュアルなのか、大型の車でも運転したいのかな?と思う。

 

私は後部座席に乗りシートベルトをする。ヤンキーちゃんが車に乗るところから試験がスタート。パパっとシートやミラーの位置をアジャストしてエンジンをかける。「発進したらすぐ左折して外周に出ましょう」と教官の指示。ヤンキーちゃんは聞こえるか聞こえないくらいの声で「はい」と言って右にウインカーを出して発進する。

 

これ、私が先に試験してたら絶対減点だった。私なら左に曲がるから左にウィンカー出すもん。そっか、発進はまず右にウィンカーを出して周りに発進を知らせてから出ないといけないんだった。ヤンキーちゃんがやらなかったら絶対忘れてた。これはありがとう、ヤンキーちゃん。

 

この後も試験は続いていくが、このヤンキーちゃん、

運転がうまい!!

 

加速、ブレーキもスムーズで波がない。マニュアルだから私の知らないギア操作やペダル操作をしているが、ギアもペダルもノールックでサクサクっと操作する。クランクもS字も、今まで私が通っていたのと同じですか?と思うほどのスムーズさ。ちょこちょこブレーキを踏む、みたいな野暮なことは全くなし。感動すら覚えるパーフェクトドライビング。

 

障害物回避、直線35km/h、坂道発進、S字、クランク、見通しの悪い交差点、線路の通過、とすべての試験ポイントを顔色一つ変えず、継ぎ目なくスルーっとクリア。15分もかからず試験終了。見事。感動した。

 

車をオートマチックに乗り変えてついに私の試験がスタートする。棚ぼたでヤンキーちゃんから教えてもらった右ウィンカーを出して発進、左折して外周に出る。

 

障害物回避は確認アクションが肝心なので、”確認してますよ”アクションをオーバーにする。直線35km/hはちょっと急アクセル気味なGフォースを感じたが先生のペンは動いていないのでクリアっぽい。坂道発進はギアとペダル操作が忙しいがなんとかクリア。苦手なS字はビビってブレーキを小刻みに踏んだけど、脱輪せずにいけた。

 

これも苦手なクランクは、最初に左折して進入する時点で前に大きく回りすぎて右前方が壁に当たりそうになっている。”バックでのやり直しはOK、ぶつかったら即終了”と聞かされていたので、「バックしま〜す」と独り言のようにつぶやき、バックで戻る。しかし、バックで半分くらい戻ったところでハッと気づいた。前車輪がぶつかりそうなんだから、進入した時とは反対にハンドルを切らないと戻っても意味がない。ん〜、どうしよう。先生のペンは何かを書き込んでいる。とりあえずもう一回無駄に進み、再度「バックしま〜す」と力なくつぶやいてハンドルを逆に切って戻る。なんとか進入しヤンキーちゃんとは比べ物にならない低速&ブレーキングでクランクを脱出。通過というより、脱出という感じがしっくりくる。実際、ほふく前進くらいの低速だと思う。あ〜、落ちたなと強く思う。

 

そのあとの見通しの悪い交差点と線路通過は、くるはずもない車や電車をエアーでオーバー気味に確認してすべての試験ポイントを終える。指定のポール横に停止してエンジンを止めて、車の外に出てドアを閉めて試験終了。

 

あー、これはダメだったな、と思いながら指定された教室に戻る。しばらく教室で待っていると教官が入ってくる。そして、「はい、おつかれさまでした。技能試験の結果は2人とも合格です。」とサラッと言う。

 

私は絶対に落ちたと思っていたので、えー!というリアクションが自然に出てしまう。隣を見るとヤンキーちゃんも、え?という反応をしている。ヤンキーちゃんが合格なのは明白なので、この"え?"は「この人も合格なの?」の ”え?”だろう。

 

教官からは各人にアドバイスをもらう。

ヤンキーちゃんには、「全てスムーズでしたね。確認を行っていないところが少しありましたが全体的にはよくできていました」とのコメント。

 

私には、「クランクでの進入ですが、あれはやり直さなくてもイケましたね。でもご自身の判断でやり直すのは減点対象にはなりませんから大丈夫です。ただ、バックをした時にハンドルを切るのを忘れましたね、それもやり直したので大丈夫です」とのこと。

それから「左折する時に脱輪が心配なのか右に振る癖があります。これは危険なので止めましょう。」そして「停車位置が手前過ぎでしたね。もう少し前に出て止まりましょう」とのことだ。

 

何はともあれ自分的には理解できないが、技能の仮免試験はパスしてしまった。間髪入れずに50問の学科試験を行う。これなら得意だ。マークシート式の試験を30分で終わり今日の試験は終了。

 

学科試験の結果は明日の午後13時に校内に張り出される&メールでも合否が配信されるとのこと。学科は自信があるので多分大丈夫だろう。結果は明日の午後まで待つが、合格次第明日午後から2段階目の学科授業を受けに行こう。

 

帰宅して午後は就職活動の準備を。履歴書・職務経歴書をつくり、いくつかの転職エージェントに登録してみる。まずは面談から、という感じなのかな。本格的にやらないと。