Day 41 : グループ教習
Day41。
今日の自動車教習は指導教官1人+生徒3人で行うグループ教習。なんとぶっ通しの3時間。
1時間目にゲーセンのレーシングカーみたいなシュミレーターで色々な道路を想定した運転をバーチャルに行い、2時間目は路上に出て3人で交代しながら運転し、3時間目に自分とお互いの運転を振り返りながら、どんな危険を予測しながら運転をするべきかをディスカッションする。
1時間目のシュミレータールームに行くと、今日の講習を一緒にする生徒さん二人がすでに待っていた。男性と女性で身長は高いが顔つきが明らかに若い。定時になり指導員の先生が入ってきて長丁場の授業の開始。
先生が今日の教習の流れを説明した後、「3時間せっかく一緒に教習をするメンバーですので自己紹介しましょう」ということに。先の若い感じの二人が自己紹介する。
男:タカハシ ○○○です。 18歳です。宜しくお願いします。
(げ、なんで年齢言うのよ。)
女:サイトウ △△子です。18歳です。宜しくお願いします。
(なんなのこの年齢申告制は。)
カルテを見て気の毒に思ったのか指導教官の先生が、「まあ、年齢はいいですよ」とフォローを入れてくれる。名前を言い、「年齢はお二人を足したくらいです」と深刻する。みんなの苦笑いがBBAには切ない。
まずはシュミュレーターでの教習をスタートする。順番をじゃんけんで決めましょう。ということになりじゃんけんポン。最初に勝った青年は「じゃあ、ボク最後で」と言う。別にここで男気を出せというわけじゃないけど、残念だよ、なんとなく。
結局私が最後まで負けたので、1番:私、2番:女の子、3番:青年、となる。
まずはシュミレーターで急ブレーキを思いっきり踏む練習をする。以前は本当に教習所内の路上で急ブレーキの練習をしていたらしいが、ぶつけてしまう等の事故があり危険なため、今はシュミレーターでやっているとのこと。
シュミレーター内に出てくるサーキット上の黄色点滅をしている信号に向かって走り80km/hを出して、赤になったら急ブレーキを思いっきり踏む。するとブレーキの踏み具合の強さと停止距離が画面上に表示される仕組みになっている。
まずは私から急ブレーキシミュレーション開始。信号に向かって走り赤になったところでグンっとブレーキを踏む。思ったより反応も早く、停止距離も適当でしょう。という数値が出る。ブレーキは100%の力で踏めている、という結果が出る。普段の教習でも踏んではいけないところでも急ブレーキを踏んでるから、これは私の得意領域だ。
2番目の女の子も概ね私と同じような結果で、ブレーキを踏む力は同じく100%と出る。
3番めの青年は反応は反応は早かったものの、ブレーキの踏む力が86%という結果に。教官の先生が「もっと元気良く踏んじゃって大丈夫ですよ」と励ます。すると、「いつもの路上運転でポンピングブレーキしろって言われてるから、癖で弱めに踏んじゃうんですよね」と聞かれてもいないのに言い訳をする。「でも、今日は急ブレーキですから踏まないとダメです」と先生が冷静に言う。「あー、ですよね」と青年。
各自急ブレーキをシュミレーターの条件を変えながら2回ずつやったが青年のMAXのブレーキ踏み込みの力は92%だった。結構ビビリ屋なのかしら、と思う。
その後もシュミレーター内でいきなり歩行者が飛び出してくる路地や、大型トラックで見通しの悪い交差点や霧の濃い山道など、色々なシチュエーションでの運転を体験する。
シュミレーター教習のあとは運転を交代しながらの路上教習。他の人の運転を体験するのは楽しい。仮免で1回ヤンキー女子のパーフェクトドライビングを体験したけど、今回の18歳のふたりはどんなものか。
まずは私の運転からスタート。教習所を出て難関交差点を越え、しばらく走ったところでもう次のドライバーに交代。左寄せ停車が左すぎてドアが開かないミスを除けば難なく終了、という感じ。
次は18歳の女の子。全く後ろを見ないで発進しようとしたので、いきなり先生にブレーキを踏まれる。おお、こういうタイプの生徒もいるのか。なんだか新鮮。この女の子の難点は、先生が何かを話そうとするとブレーキを踏んでしまうところ。「動きながら聞いて。止まらなないで。」と先生が連呼している。また、アクセルの踏みが強いらしく、すぐにブォンと加速するので一瞬ヒヤッとする。信号のない歩行者がちらほらいる路地を進むため、加速→ブレーキ→加速→ブレーキでビートが効いた感じで進んで行く。トリッキーな路地を抜けてドライバーを18歳の青年に交代する。
青年のドライビングゾーンに入るとなぜか道路工事で片側通行が多い。我々みたいな初心者ドライバーにはこの工事現場の交通整理のおじさんたちがブンブン振る旗やらライトセーバー的なやつの意味がわからない。学科の授業で警察官による手信号は習ったけど、それと交通整理のおじさんは全然違う。
結局先生の「はーい、行って行って行ってー」という指示に従って進むしかなく、なんだかあまり自分の意思で運転する感じじゃなく終わってしまった感がする。きっと彼には消化不良な教習時間になってしまっただろう。
最後の3時間目は学校に戻ってお互いのドライビングを振り返るディスカッションの授業。「どこかでこれは危ないなーと思ったところってありました?」という先生の問いかけからディスカッション開始。
予想はしていたが18歳ふたりは黙ったまま机に置いた地図をキョトンと見つめている。時よりリスみたいに顔を上げて私の方を見て目をパチクリさせている。おいおい。
こういう沈黙にBBAは耐えられないの。仕方ないので自分の危なかった運転ポイントやちょっと疑問に思っていることを発言してみる。
・・・。
・・・。
おいおい、口火は切ってあげたんだから何か反応してよあなた達、と思ってしまう。私も10代だったらこんな感じなのかな?ジェネレーションギャップを痛く感じる。
あまりにも10代ふたりが黙り込むので私も教官の先生(男性・40代)も心配になり、なぜか我々ふたりで「XXXXでしたよね」とか「△△△の時ってどうすればいいですか?」と10代のふたりの様子を伺いながらディスカッションする。なんだこの状況は。
ともあれなんとか3時間を乗り切ってグループ教習は終了。
妙に疲れた。