転職するまでの3ヶ月にやりたい10のこと

有給休暇の3ヶ月〜転職するまで、やりたいことをいくつ達成できるかチャレンジ・記録するブログです。

Day25 : 教習所参観

Day25

 

朝イチから自動車学校へ行きキャンセル待ちリストに名前を記載。私が名前を書いた時点ですでに自分の前を数えると17人いる。やはり土日は混む。

 

これは午後の遅い時間まで乗車は回ってこないと判断して帰宅。旦那さんとジムに出かける。ラン&ウォーキング20分→ストレッチ→エアロバイク10分→レッグベンチプレス→ラン&ウォーキング20分が最近のルーティーン。体重は一向に減る気配がないけど、足にモリモリ筋肉がついてきた気がする。健康的にはなってきたかもしれないけど、目指すほっそり体型には遠ざかっている。どうしたものか。

 

エクササイズのあとはお気に入りのお蕎麦やさんへ。このお蕎麦屋さんというのが本当に美味しくていつも地元の人で混んでいる。地味においしい、というやつ。

 

このお蕎麦屋さんの良いところが、従業員が調理場でお蕎麦やてんぷらを作っているおじいさんを除いては全員女性で、全員なんとも上品で感じの良いおばあさま達なのだ。常時4−5人のおばあさまウェイトレスがホールを仕切っていて、最近では珍しいくらい何度も「お茶はいかがですか?」「お水は大丈夫ですか?」と回ってきてくれる。何度も”すいませーん!”と叫んでも、こっちも見ないで反射的に”少々お待ちくださーい”と言われて放置されるようなサービスのお店もあるなかで、このホスピタリティは素晴らしい。

 

並んで待っている時も、「お待たせしてごめんなさいね。あと5分くらいだと思いますから。」とホールも並んでるお客さんにも目を配っていて、だいたいその”あと○分”という予想は十中八九で的中する。私たちの前にはちょうど赤ちゃん連れの若いご夫婦が待っていて、ウエイトレスおばあさまたちは目配せでコミュニケーションをして、このカップルを奥の比較的スペースがある座敷に座らせてあげようとタイミングを計っている。テーブル席の方から空いていくので私たちの方が先に案内される。ベイビー連れカップルも座敷の方がありがたいので、どうぞ、と先を譲ってくれる。

 

先に注文をしていたので着席と同時にお蕎麦が運ばれてくる。親子煮・たぬきそば定食。旦那さんが食べるのでたぬきそばは大盛り。

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このお蕎麦があったかいのに麺がしゃっきりしていてほんとうにおいしい。並んでも食べたいおいしいお蕎麦。

 

お店を見回すと、ちょうど私たちが食べ終わりそうな頃になっても、あのベイビー連れカップルがまだ列で待っている。ウエイトレスおばあさまたちもなにやら激しく目配せをしてすれ違い際に何か申し送りあっている。

 

察するに、ベイビー連れカップルを案内したい座敷がまだ空かないらしい。私が座るテーブル席のすぐ後ろにあるその座敷には2人の中年の女性が、お茶だけでずっと話し込んでいる。店内のお客さんもなんとなくおばあさまウエイトレス陣の動きから、何が起きているのか気づく。

 

おばあさまウェイトレスの入れ替わり立ち代わりのお茶・お水攻撃も、全然この女性客2人には響いていない。私から見える店内のお客さんはみんな「KY、早く出ろよ」的なムードが漂っている。すると、テーブル席に座っていた常連客らしきお客さんが会計に立ち、何やらウエイトレスおばあさまに耳打ちをする。「すみません。ありがとうございます」とおばあさまがいうとお客さんはレジを済ませて帰り、ウェイトレス陣は無言で目配せをする。

 

すると一番年配ウェイトレスのおばあさんが座敷のところにいき、「お客様、大変申し訳ありませんが、もしもお食事がお済みでしたらこちらのテーブル席でお茶でもいかがですか?できれば赤ちゃん連れのお二人にお座席を案内したいのですが。」と切り出す。中年女性2人は「はぁ?」みたいな感じでおばあさんウェイトレスを見たが、どうやら、その後ろの客席全員から向けられている冷たい視線と異様な圧力感に気づいたらしい。女性2人はお茶をすすめるおばあさまウエイトレスを「いいです。出ますから。」と振り切って会計をして帰って行った。

 

やっと若いカップルが席に座れると、店内みんなが「よかったねぇ」という感じで若いカップルとベイビーを温かい目で見ている。お店とお客さんの間のものすごい連帯感を感じたランチタイムだった。

 

帰宅するとまたすぐに教習所に出かける。旦那さんが「どんな運転してるのか、一度見てみたい」と言い出す。まあ、現実は受け止めてもらったほうが良いかと思ったので、順番が回ってきたら、時間と教習車番号をLINEすることにして家を出る。もともと旦那さんも同じ教習所で昔免許を取ったので、教習所内は勝手がわかっているとのこと。一言、「気が散るから私の目に入らないようにしてね」とだけ念を押す。

 

午後3時にやっと乗車のキャンセル待ちの順番が回ってきた。今日の教官の先生はDay17で一度お世話になったベテラン中年先生だ。前回はマスクをしていたので表情がわからなかったが、マスクを取ると筑紫哲也が細ーく痩せたような風貌。

 

筑紫先生との教習は、”急発進・急ブレーキ”と”段差路での発進と急発進時の措置”。まずは一番長い直線コースを使っての急発進・急ブレーキから。直線コースでハザードランプをつけていざ急加速。グウォン!という音にビビってすぐにブレーキを踏む。先生は頭上のハンドルに捕まって衝撃に耐えている。

 

「加速が足りないね。すぐにブレーキ踏みすぎ。もう少しスピードに耐えてみましょう。」と言われる。そしてもう一度チャレンジ。自分の中ではずいぶんスピードに耐えたつもりだったが、先生としてはもうちょっと長くアクセル踏んでもいいくらいだったらしい。なんとかクリアにしてもらえた。

 

次は段差路発進と急発進時の措置。専用の練習スペースには歩道の段差よりちょっと高いくらいの段差に前後を挟まれた教習車が止まっている。そして段差の先にはヌンチャクみたいな鎖に吊るされた鉄の棒が暖簾みたいにかかっている。このヌンチャクが壁だよ、ということらしい。一見するとトラップにハマった車っぽい。

 

この段差にハマっている車に乗り込むと筑紫先生がラミネートした新聞記事を見せてくれる。「ブレーキとアクセル踏み間違い。車がコンビニに突っ込む。」というものと、「ビル3階の立体駐車場から車が落下する大事故」という記事の切り抜き。

 

ブレーキとアクセルを踏み間違ってコンビニに突っ込むという事故は記憶に新しいけど、同じことを立体駐車場でやったら、ビルから車が落っこちることになるのか。ああ恐ろしい。段差路での発進というのは、どちらかというと発進がメインではなくて、車輪止めみたいな段差に乗りあがったら急ブレーキをかけて止まれというほうが大事なのね。よくわかった。しばらくはこの記事の見出しと写真が頭から離れそうにない。

 

まずは先生がお手本を実演してくれる。「ドアの上のハンドルに捕まってないと吹っ飛んじゃうよ」と言われ、捕まって力を入れる。ブゥオンと乗りあがってギュインと止まる。衝撃がとんでもなく大きい。ちょっとした放心状態になるがそんなことは先生に悟られてはいけない。なんとか気をとりなおして今度は自分でやってみる。私は急ブレーキの前の段差乗り上げ自体がビビってしまってなかなか乗り上がらない。あまりにもビビって乗り上がらないので先生も「ブレーキがメインなんだけどねぇ」と半分呆れている。なんとか勇気を振り絞って前後1回づつクリアする。

 

そのあとはこれまでやったS字カーブやクランク、坂道発進などを練習する。旦那さんがどこかで見てるので華麗なドライビングテクニックを見せつけたいところだったが、段差路発進と急発進時の措置教習の恐怖が頭から離れず、急ブレーキを何度も踏んでしまう。参観日は大失敗だ。

 

教習を終わって学校を出ると旦那さんがニコニコしながら駐輪場で待っていた。第一声は「いやぁー、覚悟はしてたけど派手にポンコツだったねぇ」。まいったまいった、みたいな顔をしている。そりゃそうでしょ、今日はいつもに増して絶不調だったし。

 

「まあ、実際の路上でああならないように教習所で練習させてくれてるんだから、できるようになるまでとことん付き合ってもらえばいいじゃん」と憐れみの混じった励ましをされる。

 

なんだかぐったり疲れた。