転職するまでの3ヶ月にやりたい10のこと

有給休暇の3ヶ月〜転職するまで、やりたいことをいくつ達成できるかチャレンジ・記録するブログです。

Day16 : 神と会う

Day 16。

 

今日は朝イチと午後に実技教習が入っている。

 

朝イチの実技の教官の先生は、見るからに口数が少なくてどちらかというと無愛想そうな中年の男性教官。正直、第一印象は「あ、こういう感じの人、苦手だなー」という感じ。不必要に無駄に笑わない、職人的雰囲気の人。

 

Butしかし、この先生が神様だった。

まずはコースを内周外周1回ずつ回り、先生が私の問題点を観察・分析する。やはり、前回と同様に

1)ブレーキが強い

2)カーブでのハンドルの切り具合が危ない

3)自分の車線の真ん中を走っていない(主に左回り)

という問題を先生も指摘。

 

さて、この前の広告営業マン先生と違うのはここからだ。

まず、1)のブレーキが強い点については、「座った時のペダルまでの距離が合ってませんね。もう少し後ろにしてみましょう」と言われる。「あなたの場合ハンドルの位置も一番低くしてしまって大丈夫でしょう。」

 

座席回りを調整したところでコースを1周してみる。すると、今までのガツンブレーキがウソのようにソフトタッチでスーッと止まれるようになった。座席を後ろにしたことで、ブレーキペダルもアクセルペダルも両方とも足の角度が力が入りすぎずに”ちょこん”、とタッチでコントロールできるようになった。すごい!

 

そしてまた停車して、今度は2)のハンドルの切りすぎ問題について。「ハンドルを半周して手を交差させて持ち変える時の上の手が遠くを掴みすぎです。こぶし2つ分くらいで十分です。カーブの際には半周+半周切って持ち替えた時の10時10分のハンドルの状態で、切るのが少なければ多めに、切りすぎたら少し戻すという微調整をします。”少なくても切らなければいけない角度”+”微調整角度”、この2つだけと考えれば大丈夫です。」と、先生。停車のまま練習をした後もう1周してみる。すごい!カーブが慌てずにスムーズに曲がれるようになった。

 

最後の3)車線の真ん中を走れない問題は、「あなたが真ん中でいいんです」と一言。

へ?本当に?「タイヤがどのへんとか考えなくても大丈夫です。ここという位置を決めてないからどこに行こうかフラフラします。運転はキープレフトが原則なので、運転席のあなたが真ん中という感覚で進めば、真ん中よりほんの少し左よりの、一番安全なポジションになります。」と先生。なんという説得力だ。

 

神様先生は、さらっとこれまでの技能教習の課題点を全て解決に導いてくれた。すごすぎる。先生は無駄なことは一切喋らない。他の先生の中には、絶えず「いーですよいーですよー、はーい、カーブ、からの〜、はい一時停止、はーーーーい、ストップーー。」とコース全てを解説したり、「早い!」とか「切りすぎ!」とか「ストップ!」とか大声で叫んでる人も多いが(まあ、私の運転が下手なのが原因なのだけど)、神先生は無駄なことは一切話さず、落ち着いていて物静かだ。たまに口を開くとドンピシャで的確なことを端的に話すのみ。なんて男らしいんだ、頼りになるんだ、惚れてまうやろ。

 

この後、神先生は新たに坂道発進と、急斜面の下り方について教えてくれる。教え方にも一切無駄がない。今目の前ですることのみを鮮やかに端的に話してくれる。なんでこんなにも、言うことがスーッと頭に入ってくるのか不思議だ。他の先生だとこうはいかない。

 

そして、何か間違いをしても、執拗に「あれあれ?今、何が悪かったか自分でわかります〜?」みたいな焦りをさらに加速させるようなことはしない。

 

一度、坂道発進から下り坂を終えて外周に出ようとした時に、ミラーで左右を確認すると、ミラーの左隅の視界に車がいる。比較的近くにいるので過ぎるのを待つ。が、一向に視界からいなくならない。でも左右確認で視界に他の車がいるのであれば発進は禁止が原則だ。行き過ぎるのを待つ。とはいえ、なかなかいなくならない。無口な神先生も一緒に待つ。長い沈黙だ。

 

すると神様が一言。

 

「ミラーに写ってるのは、あなたの車ですね。」

 

きゃー??そうなのー?やだもぉ〜!、超ハズカシイ...。

 

こんな時も神先生は顔色ひとつ変えずに先を進める。「他に車はいないので発進しましょう。」と。一人で恥ずかしさ爆発だ。

 

教習車の駐車場に戻ったところで神様先生との教習は終了。前日まで基本的にコースをぐるぐるしてるだけでもダメダメだったので、ちょっと内心凹みかけていた。本当にありがとう神様。

 

午後は、2コマ目の教習まで時間があったので、学科の自主練習問題を解いて勉強する。パソコンで過去問が練習し放題なのがすばらしい。50問中45問で合格の○×方式。はじめての挑戦で38問正解。合格にはかなり遠い。授業に出ただけじゃだめなのね、ちゃんと勉強しないと。特に標識・表示関連が弱い。しっかり復習して頭に入れなくては。

 

本日2回目の実技教習の先生は、先日実技を見てもらった、明るく陽気なキンタロー先生だ。「あらあら、またお会いしましたねー。」と明るく乗車してくる。

 

内心、「キンタロー先生、今日の私は前回よりかなり成長したからね。なにせ今日は神様に会ったから。」と思う。

 

今日のキンタロー先生との教習課題はバックと狭路走行。バックはどうしても決められたポールの位置に止められない。運転席から見えるポールまでの距離がうまくつかめない。言われた通りのミラーと目視での確認をしていても、実際の停止位置との距離感が頭の中でうまく繋がらない。これがもしも我が家の車庫だったとしたら、完全に家の壁にぶつかりお風呂場が破壊されることになる。これはよくない。

 

狭路走行はS字カーブとクランク。まずは進入角度のセンスがない。真ん中に入れずそこからハンドルを切ろうとするから外側に当たったり内側に当たったり、乗り上げたり。

 

残念ながら神から教え受けたドライビングテクニックをキンタロー先生には披露できずに50分の教習が終了した。カルテの申し送り事項には"脱輪多し"と記載されていた。

 

夜は昔からお世話になっている整体の先生のところに行く。仕事のストレスは無くなったはずなのに足も肩も目も凝ってるらしい。きっと毎日運転で緊張してるからかしら。

 

たっぷり60分ほぐしてもらったのでぐっすり眠れる。