転職するまでの3ヶ月にやりたい10のこと

有給休暇の3ヶ月〜転職するまで、やりたいことをいくつ達成できるかチャレンジ・記録するブログです。

Day14: 人生初乗車

Day15。

人生初めての車の運転。朝イチのキャンセル待ちで順番が回ってきた。

 

受付でドキドキしながら自分の帳簿(カルテみたいなやつ)をもらい、教習コースに行き、指定された車の助手席で待つ。記念すべき初めての教官は以前に学科の授業でお世話になった老眼の鳥越俊太郎似の先生だ。運転適正テストで「難あり」判定が出たこともあり、ベテラン教官が送られてきた感がある。

 

まずは基本的な車の乗り降りや、運転席周りのファシリティの使い方を習う。一応教本で予習はしてきたが、実際に「○○○して下さい。」と言われるといちいちオロオロしてしまう。

 

一通りの基本事項を習った後は「まずはブレーキを放してクリープ現象で進んでみましょう。」と言われ、トロトロと動き出す。うわうわうわ、動いた。というのが率直な感想。

 

「はいブレーキかけましょう。」と言われたのでブレーキを踏むと、衝撃でガツンと体が前に持っていかれてシートベルトにガッと止められる。教官の先生もガツン、となる。

「あなた、こんな運転乗りたくないでしょう?ブレーキはそんな強く踏み込まなくていいのよ。」と言われる。

 

ああびっくりした。そしてシートベルトありがとう。あなたは大事だ。

 

まずはブレーキの踏み具合の練習をする。クリープ→ブレーキ→クリープ→ブレーキを繰り返す。どうしてもブレーキを強く踏んでしまうので、ガツン→ガツン→ガツンとなる。ずっと隣で先生が「やさしくー!」「ふんわりー!」「もっとソフトにー!」とガツンの衝撃に耐えながら叫んでいる。それにしてもブレーキというものはこんなにもソフトタッチで止まるものなのか。どうしても、ペダルなるものはグイッと踏みたくなってしまう。

 

なんとかガツンの衝撃がおさまってきた頃、「じゃあコースに出てみましょうかね。」と言われ、初のコースデビュー。とりあえず直線が一番長いポイントまで先生が車を出してくれる。さあ、本当に自分の運転でデビューだ。

 

クリープでトロトロ発進したあとに、「はいじゃあアクセル踏んでー。」と言われたので、アクセルを踏むとウォンとすごいパワーで前に進んだのでびっくりしてブレーキを力一杯踏んでしまう。また先生がガツン!となる。ああなんだか色々ごめんなさい。

 

「そんなにアクセル強く踏まなくてもいいから、もっとふんわりゆっくり踏んで。ソフトタッチ、ソフトタッチ。」と先生。うそでしょ。アクセル、お前もか。

 

どうしても自動車という何百キロもあるマシンが、"つま先ちょこん"くらいの力でスイーっと動くという感覚にギャップがあり、ブレーキにしてもアクセルにしてもグイッと踏みたくなってしまう。まずはこの心理的な乖離を克服するのが大変そうだ。

 

今回は初めてということもあり、陸上トラックのような一番外側のカーブもゆるやかなコースを右回りにぐるぐる低速で回る。3−4周したところで初回の実技の時間は終了。「まあ、初回はこんなもんでしょう。ちゃんと復習するように。」とのコメントをもらいコースデビューは無事終了。

 

一度自宅に戻って洗濯、掃除などの家事をする。今日は16時から乗車の実技教習がもう1時間ある。もともと予約して入れてあった分だ。それまでに夕飯の下準備を済ませる。

 

家事をバタバタしていると、ピンポーンと宅急便が届く。実家の母からだった。開けてみると、りんご、柿、洋梨、ぶどう、サツマイモ、枝豆、海苔、お茶、おせんべい、等の食料品が詰まっていた。我が家は食べ物は何でもありがたくいただく。

 

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届いたことの報告に母に電話をかける。ひとしきり「これはこの前食べておいしかったの。」「これは○○さんから頂いたの。」「これは庭の木になってたやつね。」「これはスペースが余ったから入れておいたのよ。」と説明を聞く。

 

母も自動車学校のことは気にしていて、「自動車はもう乗ったの?」と聞かれたので、早速今朝コースデビューしたことを報告する。そして母に「あなたは左が好きなの?それとも右?」と意味不明なことを聞かれる。「もしも私に似たら、左にしか曲がれないわよ。」と恐ろしいことを言う。

 

夕飯には早速送ってもらった枝豆を食べることにする。汚れを洗ってヘタの先の部分をキッチンバサミで切り落とす。東京に来てから居酒屋で出てくるか、冷凍のものしか食べたことがなかったので、初めて生のままの枝豆を扱う。野生のもの(天然のもの?)は結構土やら葉っぱやらで汚れている。

 

枝豆と格闘したり、他の野菜の準備をしている間に本日2回目の実技教習の時間が近づいてきたので自転車を飛ばして学校へ。朝に比べて学校も混雑している。

 

本日2回目の実技教習がスタート。今回の教官は女性の先生。少し嬉しい。

 

今回の先生はお笑い芸人のキンタローに似ていて、とても明るくて感じの良い方で気分も上がる。「今日デビューしたばかりなんですねー。どうですか?思い通りに運転できましたか?」と気さくに聞いてくれる。

 

実技第2回目の今回の内容は、停止線や路肩などのターゲットとなる位置を運転席から周りを見ながら正しい位置で停止すること。

 

停止といえば、午前中の”ガツン”の良くないイメージがある。ブレーキをソフトタッチで踏むということだけでもハードルが高いのに、決められた場所にスムーズに停止なんてできるのだろうか。

 

まずは今回使うコースを走ってみましょう、ということになりいきなりコースに出される。今回は午前中の外周ゆるやか右回りではなく、その外周の内側にある、小さめ左回りコースを使う。まずはとにかくビビりながら超低速でコースに出てみる。「朝の外周の反対周りね、なんとかいけそう。」なんて思ったのが甘かった。

 

午前中と大きく決定定期に違うのが、左回りだから車線の左側を走る、だから、左側のラインや壁との距離感が全くわからない。なので常に左側ラインや壁にギリギリ。先生が何度も「左はみ出てますよー」「壁ぶつかっちゃいますよー」と言う。そして、左にカーブを切るときには左側がキツキツのまま曲がっていくので、縁石に乗り上げてしまう。なんてこった。

 

先生曰く、ハンドルも必要以上に切りすぎなんだそう。そう言われると今度はハンドルが気になってしまう。ハンドルが気になるとハンドルをみてしまうので周りが全く見えない危険なことに。先生が何度も「ハンドル見ないでー!」「遠くを見てー!」と叫ぶ。先生が叫ぶたびにびっくりしてブレーキを踏んでしまう。そしてガツンとなる。これは負のスパイラルだ。

 

先生が、「どうしてハンドルを見ちゃいけないのか、ちょっと実際にみてみましょうね。」と車を止めて二人で外にでる。車を止めたままの状態で、ハンドルを全開まで切ってみる。タイヤの位置をみてみると思ったより角度がついていない。そして、タイヤを正面に戻した状態でハンドルを見てみると、あれ?HondaのHのマークが真ん中じゃない。

 

ハンドルとタイヤは常に同じ動きをするわけじゃなく、ゴムの摩擦などで変わったりして、それを車本体の方で補正してくれたりするので、故にハンドルを見ても意味がないんだよ、ということを先生は教えてくれた。

 

気をとりなおして、もう一度コースに出てみる。まだちょいちょいハンドルをみてしまう。先生が「ハンドル見たら1,000円罰金ね、学生は500円!」と言う。やめてよ面白い。

 

その後、やっと本日の本来のメインである停止線や路肩などの目標位置への停止を練習。もう全然ダメダメ。停止線での停止はスムーズに止まれば2メートル以上手前だし、停止線近くで止まろうと意識するとガツン停止になる。左側の路肩への停車は距離感覚がつかめないので乗り上げてしまう。

 

そんなこんなをしている間に終了の時間に。あー、全然ダメだった。左回り怖い。あのトロい私の母が左に曲がれるってどういうことよ。

先生からは、この時間の実技はもう一度やりましょうとの評価をもらう。うんうん、これじゃ私も怖くて先には進めないです。もう一度やらせてください、ぜひ。

 

本日の自動車学校は運転への恐怖が芽生えたところで終了。

 

帰宅して夕飯の準備。今日はニラと卵のオイスターソース炒めとトマトとアサリとインゲンのスープ、ご飯。あと枝豆も。旦那さんはもちろん足りないので、これに冷凍してあった餃子をプラスして焼く。

 

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明日も朝からキャンセル待ちで実技教習に挑戦しようと思う。とにかく少しでもたくさん乗車して慣れるしかない。食後は自分の部屋で今日の復習をする。

 

部屋でひとり”エアハンドル”でカーブのイメトレをする。何か良き丸い形のもがないかと思い家の中を物色する。ちょうどフライパンがいい大きさだ。うちはティファールだから取っ手もも取れる。急にキッチンからフライパンを持って部屋に帰っていったので、旦那さんが様子を見に来た。教習所での様子をひとしきり話し、イメトレをしている旨を説明。すると旦那さんが「それ持って下に来て」と言う。

 

フライパンを持って階段を降りると、外で車のエンジンが掛かる音がする。「え、私まだ公道走れないけど?」と言うと、車は止めたままでハンドル切る練習をしようと言う。どうしても私は不必要にハンドルをグルングルン回してしまう癖があるみたい。

 

手の位置は10時10分で右手が下に来たら左手と交差して右手で50分を掴む、みたいな練習を止めた車の中で行う。まあまあイメージ通りできたところで、旦那さんが車を出す。私は助手席でフライパンをハンドル代わりにシミュレーション練習をする。

対向車線から来るドライバーにとってはギョッとする光景にちがいない。

 

旦那さんが実際の一般路上研修で回るルートを走ってくれる。旦那さんも同じ自動車学校で免許を取った先輩なのだ。

 

30分くらいシミュレーション練習したところで終了、帰宅。

 

よし、明日も頑張ろう。