転職するまでの3ヶ月にやりたい10のこと

有給休暇の3ヶ月〜転職するまで、やりたいことをいくつ達成できるかチャレンジ・記録するブログです。

Day 41 : グループ教習

Day41。

 

今日の自動車教習は指導教官1人+生徒3人で行うグループ教習。なんとぶっ通しの3時間。

1時間目にゲーセンのレーシングカーみたいなシュミレーターで色々な道路を想定した運転をバーチャルに行い、2時間目は路上に出て3人で交代しながら運転し、3時間目に自分とお互いの運転を振り返りながら、どんな危険を予測しながら運転をするべきかをディスカッションする。

 

1時間目のシュミレータールームに行くと、今日の講習を一緒にする生徒さん二人がすでに待っていた。男性と女性で身長は高いが顔つきが明らかに若い。定時になり指導員の先生が入ってきて長丁場の授業の開始。

 

先生が今日の教習の流れを説明した後、「3時間せっかく一緒に教習をするメンバーですので自己紹介しましょう」ということに。先の若い感じの二人が自己紹介する。

 

男:タカハシ ○○○です。 18歳です。宜しくお願いします。

 

(げ、なんで年齢言うのよ。)

 

女:サイトウ △△子です。18歳です。宜しくお願いします。

 

(なんなのこの年齢申告制は。)

 

カルテを見て気の毒に思ったのか指導教官の先生が、「まあ、年齢はいいですよ」とフォローを入れてくれる。名前を言い、「年齢はお二人を足したくらいです」と深刻する。みんなの苦笑いがBBAには切ない。

 

まずはシュミュレーターでの教習をスタートする。順番をじゃんけんで決めましょう。ということになりじゃんけんポン。最初に勝った青年は「じゃあ、ボク最後で」と言う。別にここで男気を出せというわけじゃないけど、残念だよ、なんとなく。

 

結局私が最後まで負けたので、1番:私、2番:女の子、3番:青年、となる。

 

まずはシュミレーターで急ブレーキを思いっきり踏む練習をする。以前は本当に教習所内の路上で急ブレーキの練習をしていたらしいが、ぶつけてしまう等の事故があり危険なため、今はシュミレーターでやっているとのこと。

 

シュミレーター内に出てくるサーキット上の黄色点滅をしている信号に向かって走り80km/hを出して、赤になったら急ブレーキを思いっきり踏む。するとブレーキの踏み具合の強さと停止距離が画面上に表示される仕組みになっている。

 

まずは私から急ブレーキシミュレーション開始。信号に向かって走り赤になったところでグンっとブレーキを踏む。思ったより反応も早く、停止距離も適当でしょう。という数値が出る。ブレーキは100%の力で踏めている、という結果が出る。普段の教習でも踏んではいけないところでも急ブレーキを踏んでるから、これは私の得意領域だ。

 

2番目の女の子も概ね私と同じような結果で、ブレーキを踏む力は同じく100%と出る。

 

3番めの青年は反応は反応は早かったものの、ブレーキの踏む力が86%という結果に。教官の先生が「もっと元気良く踏んじゃって大丈夫ですよ」と励ます。すると、「いつもの路上運転でポンピングブレーキしろって言われてるから、癖で弱めに踏んじゃうんですよね」と聞かれてもいないのに言い訳をする。「でも、今日は急ブレーキですから踏まないとダメです」と先生が冷静に言う。「あー、ですよね」と青年。

 

各自急ブレーキをシュミレーターの条件を変えながら2回ずつやったが青年のMAXのブレーキ踏み込みの力は92%だった。結構ビビリ屋なのかしら、と思う。

 

その後もシュミレーター内でいきなり歩行者が飛び出してくる路地や、大型トラックで見通しの悪い交差点や霧の濃い山道など、色々なシチュエーションでの運転を体験する。

 

シュミレーター教習のあとは運転を交代しながらの路上教習。他の人の運転を体験するのは楽しい。仮免で1回ヤンキー女子のパーフェクトドライビングを体験したけど、今回の18歳のふたりはどんなものか。

 

まずは私の運転からスタート。教習所を出て難関交差点を越え、しばらく走ったところでもう次のドライバーに交代。左寄せ停車が左すぎてドアが開かないミスを除けば難なく終了、という感じ。

 

次は18歳の女の子。全く後ろを見ないで発進しようとしたので、いきなり先生にブレーキを踏まれる。おお、こういうタイプの生徒もいるのか。なんだか新鮮。この女の子の難点は、先生が何かを話そうとするとブレーキを踏んでしまうところ。「動きながら聞いて。止まらなないで。」と先生が連呼している。また、アクセルの踏みが強いらしく、すぐにブォンと加速するので一瞬ヒヤッとする。信号のない歩行者がちらほらいる路地を進むため、加速→ブレーキ→加速→ブレーキでビートが効いた感じで進んで行く。トリッキーな路地を抜けてドライバーを18歳の青年に交代する。

 

青年のドライビングゾーンに入るとなぜか道路工事で片側通行が多い。我々みたいな初心者ドライバーにはこの工事現場の交通整理のおじさんたちがブンブン振る旗やらライトセーバー的なやつの意味がわからない。学科の授業で警察官による手信号は習ったけど、それと交通整理のおじさんは全然違う。

 

結局先生の「はーい、行って行って行ってー」という指示に従って進むしかなく、なんだかあまり自分の意思で運転する感じじゃなく終わってしまった感がする。きっと彼には消化不良な教習時間になってしまっただろう。

 

最後の3時間目は学校に戻ってお互いのドライビングを振り返るディスカッションの授業。「どこかでこれは危ないなーと思ったところってありました?」という先生の問いかけからディスカッション開始。

 

予想はしていたが18歳ふたりは黙ったまま机に置いた地図をキョトンと見つめている。時よりリスみたいに顔を上げて私の方を見て目をパチクリさせている。おいおい。

 

こういう沈黙にBBAは耐えられないの。仕方ないので自分の危なかった運転ポイントやちょっと疑問に思っていることを発言してみる。

 

・・・。

 

・・・。

 

おいおい、口火は切ってあげたんだから何か反応してよあなた達、と思ってしまう。私も10代だったらこんな感じなのかな?ジェネレーションギャップを痛く感じる。

 

あまりにも10代ふたりが黙り込むので私も教官の先生(男性・40代)も心配になり、なぜか我々ふたりで「XXXXでしたよね」とか「△△△の時ってどうすればいいですか?」と10代のふたりの様子を伺いながらディスカッションする。なんだこの状況は。

 

ともあれなんとか3時間を乗り切ってグループ教習は終了。

妙に疲れた。

 

 

 

 

Day40 : 和食はすばらしい

Day40。

 

夜に銀座へ友人とおいしい和食を食べに行く。

 

なんてフォトジェニックなんでしょ。

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日本酒はお重に入ったおちょこセレクションの中から好きなものを選んで使う。新しい日本酒をオーダーするたびに新しいおちょこを選んで使う。

 

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和食は器も楽しめるから好き。旦那さんは食器には全く無頓着なタイプで100均でも全然大丈夫、という感じで「皿は食べれないじゃん」みたいなことをいうけれど、私はお皿は絶対キレイなものが料理が何割増しか美味しくなると思う。

 

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目もお腹もたっぷり満たされた感じ。

 

Day39 : カロリーのアップダウン

Day39

今日は朝イチ9時から自動車学校で学科の授業。せっかくなので合わせてキャンセル待ち乗車のリストに名前を書く。自分の前に8人いるので回ってくるのは午後の遅い時間になるだろう。

 

今日の学科の授業は高速道路の走行について。新キャラの指導教官の先生は、氣志團にいそうな昔はツッパリ系で今はマイルドになったんだろうな、と推測される男性の先生。

 

開口一番に「高速実習はね、みなさんものすごい恐怖心でガチガチでくるんですがね。そーんなことないです。だーいじょうぶですって。」と言う。一般道に比べてスピードが早いことを除けば、歩行者や自動車が出てくるわけではなく、ルールは単純なのでどちらかというと簡単ですよ、と先生。それは朗報。

 

「女性の方なんかはあまり運転は得意じゃないですからね、でも高速だけは運転するの好きっていう人よくいますよ。ウチの女房も高速だけは運転したがりますね。」と先生。

 

その後、高速道路走行時の注意点や禁止事項、ドラブル時の対応を学ぶ。先生は一度、高齢者教習で高速を走っていた時に生徒(じいさん)3人を乗せた車でタイヤがパンクしたことがあるらしい。

 

その時は、本来安全なところに停車してタイヤを替える等の適切な処置をしなければいけないのだが、乗っていたじいさんたちが路肩に駐車したらバラバラと勝手に車を降りてきてタイヤの様子をあーだーこーだ言いながら見始めてしまったらしく、後ろから来る車にひかれないかヒヤヒヤしたそう。しかも仮免じゃなく免許保持者、しかも70過ぎのじいさん達だから全然指導教官の言うことを聞かない。「こりゃ、ビスが刺さったな」とか「どこにこんなの落ちてたんだい」と今にもフラフラ車線に出て行きそうな感じで動き回るから怖くて仕方なかったという。70歳以上のじいさん達が高速に放たれるというのは想像しただけでも地獄絵図の状況だ。先生がほんとうに気の毒。

 

 学科の授業は、習得しなければならない内容そのものよりも、こういう先生の話が楽しい。特に自分とは全く違う分野で経験を積んできている指導教官の先生たちなので新鮮な話ばかり。ここの先生たち全員にインタビューしたら、面白い本が書けるかもしれない。「これ、全部実話です」みたいな。

 

一旦自宅に戻り、旦那さんと一緒に体育館のトレーニングルームに向かう。最近週末はこれが習慣になってきた。体重も一向に減らない上に足やおしりにいらない筋肉が付いてきてしまっているが、自発的に汗を掻くことで「健康になってるかも?」という希望だけで続いている。ちなみに、トレーニングの前にはわずかな希望を託してヘルシア緑茶を飲むようにしている。健康マニアの後輩から、ヘルシアシリーズは運動時の脂肪燃焼を促進する効果があると聞いた。

 

ヘルシア緑茶、黒烏龍茶、特茶、ガセリ菌SPヨーグルト、ライザッププロデュースのスイーツ。もうなりふりかまっていられない。痩せるならなんでも手を出してみる。

 

トレーニングの帰りに新しく見つけたお蕎麦やさんでランチ。

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ここは、食事の脂肪吸収を抑える黒烏龍茶に助けてもらう。完璧におデブの発想。

 

帰宅して一息ついたら再び自動車学校へ。16時に路上教習に出たらもうすっかり暗くなっている。はじめてのナイトドライブ。教官の先生は仮免と路上デビューでお世話になった平田満そっくり先生。カルテを見て「順調に進んでますね」と言って本日の教習項目である、「状況に応じた運転」を練習する。

 

あえて信号が少ない住宅街の路地がいっぱいのルートを進む。こういうところでいきなり人が出てきたり、自転車がきたりすることを想定しながら、何かあればすぐに止まれるスピードで周りに注意を配りながら運転する。暗い上にダーク系の洋服をきている人が多く、怖くてしょうがない。たまに人よりも先にリードに繋がれた犬がピョコンと出てきたりする。小刻みに急ブレーキを踏みながら住宅街を進む。やっぱり夜の運転は避けようと思う。

 

教習が終わり帰宅すると、旦那さんが「今日は映画ナイトにした」と言って、DVDをレンタルして、ピザとケンタッキーを買ってきていた。恐ろしい高カロリーだけど、ここは特茶に助けてもらう。久しぶりにこういうジャンクフードも食べたい。

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DVDはジョージ・クルーニーとジュリアロバーツ主演の「マネーモンスター」。監督がジョディ・フォスターだったのは最後のクレジットが流れてはじめて知ったけど、なかなか面白かった。

 

アクティブな日曜だった。

 

 

 

 

Day38 : 日本橋キャッチアップ

Day38。

 

今日は大学の時の友達とランチに出かける。日本橋の文明堂のカフェでランチ。本当はどら焼きパンケーキを食べたかったけど、二人とも遅く起きてまだ何も食べていなかったので、がっつりランチを食べる。

 

私はハンバーグをオーダー。

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友達はスポーツメーカーの広報・プロモーションの仕事をしていて、スポーツメーカーらしくフィットネス、体調管理にも熱心なのでとても健康的でハツラツとしたルックスをしている。協賛という仕事も兼ねてマラソン大会や青空ヨガにも参加するらしく、日頃からジョギングしたりヨガに通ったりして体メンテナンスを欠かさないとのこと。このまぶしいハツラツ感と元気エナジーはやっぱり継続は力なりなのね。

 

今日のホットトピックは友達の別れ話。7年付き合った彼と10月にお別れしてしまったらしい。一緒にバーベキューやサッカー観戦に行ったことがあり、何度か会っていて、ぼんやりこの二人はこのまま結婚するんだろうなーと思っていたのでちょっと意外な展開だった。

 

なんで別れたのか原因を聞くと「これっていう決定打があったわけではないんだけど、結婚する決定打もなかったんだよね」と言う。ほう。女心は複雑と察するけれど7年は長い。「ほんと、20代後半から30代中盤までの7年だからね。もっと早く決断しとけばよかったのかな、なんて思う」と友達。職場でも相手を探すのは難しいらしく、先日さっそく婚活パーティに申し込みをしてきたとのこと。彼女みたいな明るくて元気で話も楽しいタイプの人はきっと男性にモテモテだと思うから、きっと楽しいパーティになると想像する。彼女はとってもステキな女性だから、そういう場でモテてみて自分の魅力を再認識したほうがきっといい。

 

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私も最近ダイエットのためにトレーニングしていて、ほっそりした体型になりたいけど、どんどん足やお尻に筋肉がついてむしろがっちりしてきている悩みを相談すると、ヨガやピラティス的なインナーマッスルを鍛えるほうをすすめられる。今度恵比寿の青空ヨガに連れて行ってくれるらしい。これは楽しみ。

 

いろいろとキャッチアップしている間にあっという間に時間がすぎる。結局夕方4時くらいまでおしゃべりしながら居座ってしまった。

 

今日は旦那さんがサッカーの試合で午後から夜までいないので、夜はゆっくり履歴書をアップデートしたり求人情報をみたりして過ごす。明日は朝イチから学科の授業&順番が回ってくればキャンセル待ちで乗車したい。

 

Day37 : ついに路上デビュー

Day37。

 

午前中は学科の授業を1コマ受けに自動車学校に行く。ついでに技能教習のキャンセル待ちリストに名前を書く。今日乗車の順番が回ってくればついに路上教習スタートになる。

 

午前中の学科授業の担当は仮免前の学科の授業で何度かお世話になった昭和の熱血先生。「交通事故のとき、自動車の所有者等の心得と保険制度」について学ぶ。

 

まずは免許取得後、車を購入する人のためのナンバープレートのお話。ナンバープレートのナンバーは5,000円ほど払えば好きなナンバーが指定でき、人気ナンバーについては抽選になるらしい。なるほどそういうシステムだったのか。

 

昭和先生はうれしそうに、"11-22”とホワイトボードに書き、「これ、人気なナンバーなんだけど、どんな語呂合わせかわかる人!」と質問する。冷たいヤングジェネレーションは相変わらず知らん顔。指名されても「ちょっとわかんないっす」みたいな回答。こんなテッパン答えてあげてよ、いい夫婦だってば、と思ってしまう。

 

その後も

"71-10" → 内藤さん

”31-10” → 斎藤さん

"10-01" → ボクの結婚記念日

など、昭和先生渾身のナンバーギャグを放り込んでくる。「あはは、オレこういうのやってると楽しくなっちゃうんだよなー」と赤くテカテカした笑顔で話す。かわいいじゃないか。ヤングジェネレーションよ、フリでもいいから笑ってあげて。お願いだから。

 

話が交通事故のときの対応についてになると、若き日の昭和先生が追突事故に遭った時の話を聞かせてくれる。当時板前になるための修行をしていて、深夜仕事終わりに車に乗っていると、年配の女性の運転するセダンタイプの車に後ろから突っ込まれたそうで、当時昭和先生が運転をしていたのがタイヤを特注して改造した車高が高い車で、後ろから追突してきた女性のセダン車の先端部分がすっぽりはまって停車したらしい。

 

学科のお勉強のポイントは、こういう時には直ちに安全な路肩やスペースがある場所に停車して警察に連絡しましょう、というところなんだけど、個人的には板前志望で改造したヤンキー車に乗っていた、そして現在自動車教習所指導員という昭和先生のキャリアの方が気になって仕方ない。

 

この授業の最後のトピック”自動車保険の種類と仕組み”では、こんな色々な人生経験をしてきたであろう昭和先生のアドバイスとして、任意自動車保険は必ず加入し、対人・対物は無制限、みたいな補償内容のプランにしておくことをすすめる、とのことだった。うちはどういう保険に加入しているのか帰ったら確かめよう。

 

授業が終わり、受付にカルテを返しに行くと「15時から乗車できますよ」と言われる。おお、ついに路上デビューの時がきた。

 

一度帰宅し、家事を済ませた後に再度路上デビューのために自動車学校に向かう。今までのコース内での教習同様に配車された車の助手席で教官を待つ。

 

「お待たせしました」と乗り込んできた教官の先生は、なんと仮免試験で試験官だった先生。俳優の平田満そっくりの先生は真面目にテキパキ感じよくあまり感情の波が表情に出ないタイプで、適切なことを適切なタイミングで言ってくれる。

 

「あんなポンコツドライバー、お前が仮免で通したんだから、一発目の教習はお前が行けよ」といった感じの罰ゲーム的なやりとりがあったかどうかはわからないが、私の路上デビューに指導してもらうことになった。おそろしや、ありがたや。

 

それにしても自動車学校の教官の先生たちは皆さん命を張っているとつくづく思う。学校内のコース教習ならまだいいけど、私みたいなポンコツドライバーの助手席に乗って公道を走るんだから、Driving to the death状態だ。しかも私の通う自動車学校は都内でも路上教習コースがトリッキーな難関校らしい。

 

先生はカルテを見ると、「今日が路上今日デビューですねー。」と顔色を変えずに言う。まずはドライバーの交代ポイントまで先生が運転してくれる。交代ポイントで路肩に止めてドライバーを交代していよいよ本当の路上デビュー。路肩から発進して車が流れている道路に合流しなければいけないが、サイドミラーで見る後ろから来る車との距離感やスピード感が全くつかめない。結局車が流れてい道路の信号が赤になって後続車が完全にいなくなったところで恐る恐る発進する。もう、信号やらミラーやら横断歩道やら、何にプライオリティをおいて見ればよいのかわからない。

 

「焦って前の車についていかなくて大丈夫ですよ」と先生が言う。自分がそれに必死になっていることすら自分ではわかっていない。そして初めてのT字路の左折。ウインカーを出してビビりながら左折する。「左の巻き込みと、横断歩道に人がいないか確認しましょうね。確認が一番大事です。」と先生。

 

左折すると道幅が比較的広く真っ直ぐ続く道路に出る。「それではここは流れに乗って加速しましょう。ここは40km/h道路です。」と言われたので恐る恐るアクセルを踏む。とにかく流れに乗らなくては。前の車と適度な車間距離を保ちながらついていく。すると「前についていかなくて大丈夫ですよ」とまた言われる。さらに「スピード出しすぎですね。60km/hでてますよ。20km/hオーバーです。」と言われる。え!私そんなにスピード出してるのか。「この辺りは慣れてるドライバーさんはスピード出しますからね。ここは焦らず法定制限速度内で走りましょう」と先生。

 

その後もシンプルな左折・右折が続いていくが、先生の指摘ではやはり左折・右折前のミラー&目視の確認が甘いらしい。完全に運転席で固まっていて、目しか動いていないらしい。確認が大事なのは重々承知しているが、まだ前方から目を話す、ということが怖くてできない。

 

今日は初めてなので、慣らす程度走って教習所に戻る。教習所内コースのなんとなつかしいことか。無事に帰ってこれたよ私。

 

極度の緊張とビビりで目がギラギラした状態で初めての路上教習は終了する。

 

受付でカルテを返すと「連続で乗車できますけどどうします?」と言われる。路上デビューの興奮が冷めやらず冷静に判断ができずに思わず「はい」と言ってしまう。もうギラギラしたままいくしかない。

 

間髪入れずに路上教習2時間目がスタートする。2時間目の教官の先生はやや太めの年配ベテラン風先生。マスクをしていて顔の全体はわからないが、体のフォルムと細い目が相撲部屋の親方っぽい。

 

親方先生はカルテをみて「あら、今日がデビューなの?なんで金曜の夕方に初めての運転を入れちゃったのー。一番混む時間帯じゃないの。」と言われる。私は「週末より平日の方が空いていていいかと思ってたんですがそうじゃないんですか?」と聞く。「いやいや、それは逆よぉ。平日は大型のトラックとか、仕事の車がたくさん出てるのよ。逆に週末はスカスカよ。まあ、その分車のスピードが速いけどね。」と、お嬢さん困ったねぇ、みたいな口調で言われる。平日の道路の方が混んでいるなんて、完全に予測を間違えた。

 

「今日はこれから、環七っていう道路に行きます。あまり金曜夕方に路上教習初日で運転したいルートじゃないけど、しょうがないねえ。がんばりましょう。」と先生。やだ、もう恐怖しかないじゃないの。

 

もう前だけをみて先生に言われるままにハンドルを切りペダルを踏むのみ。確認もとにかくフリだけ、本当に確認したら怖くて止まっちゃう。最後は親方先生が助けてくれることだけを信じて恐怖心に耐えて進むのみ!あまりの緊張が伝わったのか、赤信号で待っている時に親方先生が「息してる?」と聞いてきた。内心、してないかも、と思ったけど「大丈夫です」と答える。

 

大型トラックだらけの恐怖の環七をなんとか脱出し、「今日は初めてでいきなり2時間連続だし、道路も混んできたので今日はかえりましょうかね」と親方先生がいうのでホッとする。車じゃなければ今すぐ一目散に逃げ帰りたい。

 

早めに教習所に帰ってきたので、クールダウンも兼ねて所内コースをくるくる回る。親方先生が、「今の時期は学生が多いね。」と雑談をする。「私も若いうちにとればよかったです。いろいろな感覚や運動神経がもう少しよかったかもしれませんから。」というと、親方先生は、「いやいや、人生必要になった時が始めどきなんですよ。遅いも速いもないの。今があなたの青春なんだから。」という。なぜ青春がでてきたのかは謎だけど、親方先生なりに励ましてくれてるんだろうと思うとありがたい。

 

怒涛の路上デビュー&教習が終わった。

 

帰宅して旦那さんが帰ってくると早速路上デビューの報告をする。環七を走った、と報告すると「ええーっ!!」とマスオさんみたいに驚く。「いきなり初めてで環七走ったの?おっそろしいことするねぇー!」と言われる。

 

旦那さんはこの驚きを友達と共有したいらしく、サッカーチームのメンバーのグループLINEに「今日ウチの嫁、初めての路上教習で環七走った」と送信する。すぐに「マジか!」「攻めるねー」「チャレンジャーだな」等、賛辞が届く。

 

ぐったり疲れた1日だった。

  

Day36 : 世界も日本も大変だ

Day36。

 

昨日の朝早く博多駅前の道路が大規模に陥没した。”一般視聴者撮影・提供”という道路が崩れ落ちたり、信号機が地中に落下していく様子の動画がニュースでずっと流れている。事故現場の様子としてセブンイレブンの店舗出入口に面した道が陥没して、出入口のマットが半分落ちそうになってヒラヒラしている映像がよく出てくる。

 

出入口を開けたらいきなり穴だ。あのセブンの店員はどんなに怖かっただろうか、と考えると息が止まりそうになる。

 

個人的には地下の鉄道に少々詳しいので、夜中から朝にかけて作業をしていた方に被害がなかったのが不幸中の幸いだと思う。駅前道路は市民の生活の要だし地下にはいろいろなインフララインが通っているので、原因は究明しつつ早急な復旧を目指してほしい。

 

そして昨日は世界的にも大きな衝撃が走った。ドナルド・トランプ氏が大統領選に勝利した。こんなことがあって本当にいいの?朝からニュースも情報番組でもこのニュース一色になっている。パックン、厚切りジェイソン、デイブ・スペクター等、アメリカ人タレントが大忙し。

 

アメリカ大統領は”ブラックボックス”と言われる核のボタンを持ち歩いているらしいけど、そんなものをトランプ氏が持つことになってしまって大丈夫なの?そっちの方が心配になる。

 

ひとつ面白いことに気づく。Facebookのフィードを見ていると、ヨーロッパやアジアの友人はアメリカ選挙戦のこの結果について「マジかよ」的なコメントを書いているのに、アメリカ人の友人はこの件に関してはなぜか一切言及していない。人格的にトランプに賛同しているとも言えないし、ヒラリーも嫌だし、複雑な心境なのかな、と想像したりする。

 

しばらくはこのニュースで日本も世界も持ちきりになりそう。

 

私は午前中は自動車学校に学科の授業を受けに行く。午前中は朝9時から2時間の授業。

 

朝イチの授業の講師はずいぶん前のDay7の学科の授業でお世話になったナイツ先生。実技教習の時にも一回も巡り合わなかったな。この先生はタイムマネージメントが素晴らしく安定感がある。

 

今日のナイツ先生との授業は適性検査に基づく傾向と対策。適性検査で出た自分自身の性格・傾向を客観的にとらえて、それに対する対応方法、心構え的なところを学ぶ。主には傾向別に用意されたDVDの教材画像で、こういう人はこんな危険因子があるみたいなイメージビデオを見る。

 

このイメージビデオというのがおそらく90年代前半くらいからずっと同じものが使われてきているのであろう感じのシュールさ満載の映像。男の人はマッシュルームカットだし、女の人は前髪がすだれ状に不自然にクルンとしたところでスプレーでがっちり固められてる。本来の主旨ではないところにばっかり目がいってしまい全然内容に集中できない。

 

性格別の傾向を小芝居で再現するので、一人の男性が衣装を変え髪型を変えて神経質な人や大雑把な人を演じ分ける。もう小っ恥ずかしさ爆発で直視してられない。

 

ナイツ先生は「興味のあることには集中してしまい周りが見えなくなる傾向がある」とカミングアウトする。学生時代から野球一筋で今も草野球を楽しんでいる、とのことで、たまに技能教習にベースボールバッグを背負ってくるような教習生が来るとうれしくなってしまい、「おぉー!よく来た!ポジションはどこ?プロ野球はどこが好き?」と熱くなってしまうらしい。かわいいじゃないか。

 

その後も、"大口預金の京子さんは仏様"という文字を書いて、”大”の文字の上の方が長いとリーダーシップを発揮するタイプ、短いと長い巻かれるタイプ、とか、”口”はつなぎ目がきちんと閉じているか否か、角が丸くなっているか否かでズボラ度がわかる、とか、いろいろな傾向チェックをして楽しく授業を終わった。ナイツ先生も前回の交通ルールの解説の時とは違って楽しそうだった。なかなかチャーミングではないか。

 

学科2時間目は新キャラの先生。岸辺一徳似の寡黙で誠実そうな中年の先生。実際の走行中の車に生じている運動エネルギーについて知り、それらのエネルギーがカーブや停止の際にどういう影響を与えるのかということを学ぶ。

 

一徳先生によると、サッカーや野球、バレーボール・バスケットボールなどの動きながらボールを受けたり投げたりする競技を過去にやっていた人の方が、路上に出た時に車が見えてから自分の付近に車での距離感覚・スピード感覚をつかむのが早いそうだ。実際に自分が運転して移動しながら向こうから車が来たのを認知してから、自分が止まるのか、行ってしまうかの判断をする際に、スポーツをやっていなかった人はこの距離とスピード感覚を見誤る傾向があるらしい。路上教習中にも「なんで今大丈夫だと思ったのよ」と思うくらいのタイミングで道路にぴょん、と出て行ってしまう人もいるらしい。私は絶対にこっちのタイプだ。気をつけなければいけない。

 

午後は転職エージェントとの面談に向かう。今回担当になったエージェントのは明らかに20代の若い女性。名刺をみると日本人離れした素敵なキラキラネームだった。色々と経歴の話や今後の転職の意向などを話すが、このキラキラさんは今日はだいぶお疲れだったのか、時折あくびをこらえては鼻で小さくあくびの息を逃している。なんだかあまり集中していないらしく、「あれ、さっきそれ話したけどな?」ということが度々ある。ん〜、あんまりココとは相性がよくないのかしら、と思う。

 

時間通りに行ったのに待たされた上に、終わりは「次がありますので」と急かされ、なんだかな、と思う。きっとここは相性が良くないのだろう。まあ、今後も他のエージェントサービスも含めて幾つか会ってみようと思う。

 

転職もそろそろ力を入れていこう。

 

Day35 : 仮免突破

Day35。

 

学科試験も合格だったので、無事に仮免許を取得した。ついに路上での教習がスタートする。仮免許の発行に1日かかるとので、実際に路上で技能教習を始めるのは2日後からになる。

 

路上教習と合わせて、卒検に向けての第2段階の学科の授業もスタートする。早速午後から学科を受講する。今日の午後だけで、まとめて一気に4時間分の学科授業を受ける。

 

1時間目と3時間目の学科担当教官は、Day25でお世話になった筑紫哲也似のベテラン先生。交通事故の悲惨さについての授業の際に、この筑紫先生がこの学校で36年も指導教官をしていることがわかった。私が生まれた頃からここで教えていることになる。その間に、この自動車学校の卒業生で免許取得1年以内に交通事故で亡くなったのは2名だそう。16歳の男の子と18歳の女の子で、どちらも二輪の事故だったらしい。免許取得1年以内に事故を起こすと、その人が通っていた教習所に連絡が入る仕組みになっていて、「どういう指導をしているんだ」との注意が入るのだそう。

 

2時間目と4時間目は新キャラの先生。何年か前にジム・キャリーの主演で「グリンチ」という映画があったが、そのグリンチにそっくりな中年の男性の先生。

 

主に教本とDVDを使って路上走行に気をつけないといけないポイントを解説する。教科書で大事なところに線を引いてそのあとに該当解説の映像をDVDで見る、という形で授業は進む。

 

DVDで映像を見るときにグリンチ先生は「じゃあ実例をDVの映像で見ますねー」と言ってモニターに映した映像を再生する。ほとんどの生徒が、”いやいや、そこはDVDでしょ、その単語はそこで切っちゃダメでしょ”、と心の中で突っ込んでいるのがわかる。オートマチック車をオートマと略すのも、そこで切っちゃおかしいでしょ、と思うけど、DVDとDVでは意味の重さが一気に変わる。これは誰かグリンチ先生に進言してほしいと心から願う。

 

最後の授業が終わって学校を出るともう19時で外も真っ暗。今日は旦那さんが出張でいないので、自分の夕食は残り物でパパッと済ます。先週同僚にもらったオリーブオイルを使ってみたかったので、人参とハムとりんごでキャロットラペを作る。オリーブオイルが今まで見たこともないくらい黄金色で濃厚なのが色だけでもわかる。

 

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オリーブオイルレシピをどんどん増やしていこう。